講師が一人で教える教室だから、ブレずにやってこられたこと

「人間力を育てる」何と言っても、これがまどか先生メソッドの柱です。人間力こそが、すべての私立小学校で求められているもの。そして、もう一つの柱が「言葉の学習」。自分の思いを伝えるにも、相手の思いを理解するにも、「言葉」がなくては始まりません。

まどか先生メソッド ー その①「人間力を育てる」

「力」と「能力」の違いを知ること

「力」という言葉は、「能力」という言葉と同一の意味ではありません。
今は、早期教育の名のもとに、「先取り的教育」が大流行。でも、子どもの成長期に必要なことは、人の根幹となる部分を育むこと。それは、「年齢に応じた力をつけること」に他なりません。
3つ子の魂、百まで、は真実です。
その子が人として生きていく上で重要な「道理」を知り、「知恵」をつけ、物事に臨む「姿勢」や「意識」を育てて、子ども自らの力として身に付けさせること。
例えば、「がんばる姿勢」「我慢が出来ること」「まわりを見られること」などは、その子の大事な生きていく力「人間力」となります。そういう「力」を小学校受験では見られているのです。
たとえば、こんなこと。

例1
『A君、他の子ども達が話している間に割り込んでいって、どんどん自分の話を話し始めます。皆がちょっと嫌な顔をして、A君の話を聞いてくれないと、A君は「ねえ、聞いてよ!何で聞いてくれないの!」と機嫌が悪くなり、腹を立て、時には癇癪を起す…』
例2
『Bちゃん、与えられた課題が得意ではありません。やったって、きっとあまり良い結果が出ないと予想したBちゃんは、黙ってしまい、しだいに不機嫌な表情になり、しようとしない。「がんばってやりましょう!」と声をかけられても、かたまったままで、だんまりを続ける…もう一度促さると、今度は小さな声で、やらない自分に都合の良い言い訳を始める…』
いかがですか?
もし、みなさまがA君やBちゃんの「親」ではなく、私立小学校の試験官であったとしたら、A君、Bちゃんのことをどのように思うでしょうか?また、この子達を育てた家庭、親のことをどう感じますか?
じつは、今の時代、こういう子ども達がどんどん増加しています。

「結果」をほめるのではなく、「過程」を評価する

努力に結果が伴えば、そんなに素敵なことはありません。
赤ちゃんの時には、手をパチパチ叩いただけで「上手!上手!」とほめられます。少し大きくなって「ピーポー鳴ってる!あっ、救急車!」と言うと「そう!お利口ね!」と感心されます。でも、子ども達の身の回りには、どんどんと高度な課題が見つかってきます。赤ちゃんの頃のように、容易に誉められることばかりではありません。
ところが、現代の子ども達は、そのほとんどが「ほめられて育った子ども達」で、小さな頃から「できた、うまくいった→だから、ほめられた」という経験の繰り返しだけがすりこまれていて、「ほめられる」と予想できることには積極的に向かいますが、「できないかもしれない、うまくいかないだろう→だから、ほめられないだろう」と感じることには躊躇し、敢えて取り組まない、ことが多いのです。残念ながら、これは誉めて育てた功罪でもあります。
学校生活は始まると、どんどんと与えられる課題は難しくなり、容易に成功することばかりではありません。そういう現実は、生涯続くのです。
だからこそ、幼い頃から、「大事なことは、がんばること」「成功しなくても、がんばることはすばらしいこと」「がんばる姿勢は、評価される」ということを、経験から体で覚えさせることはとっても大事なのですね。
「上手くいかないだろうから、向かわない」などという大人に育って良いですか?
まどか先生メソッドでは、「がんばろう!とする姿勢」をほめ、「一生懸命がんばって向かっている姿」を大いに評価します。もちろん、その努力の結果、成果も評価はしますが、何よりも「向かう姿勢」への評価が一番です。
努力を惜しまない姿勢。これは、大人になっても、必要不可欠な「生きる姿勢、力」です。

自主性を育む

幼児教室マナーズでは、いつも笑顔が絶えません。もちろん、クラスはどんなに楽しくても、遊びではなく「学びの時間」ですから、ふざけたり、だらけたり、ではありません。でも、学びの時間だから、と緊張感ばかりでは、気持ちが刺々し、思考が柔らかくなりません。大事なことは、楽しい時間と真剣な時間の「メリハリがあること」ですね。
「楽しいから、思わず取り組みたくなる」「興味津々になれるから、やる気になる」教室での時間がワクワクする時間だからこそ、自主性が育ちます。 子どもが幼いからといって「親の強制」「親の目」「先生からの威圧」などによって、子どもが仕方なく、時にはいやいや行動する・・・それは残念であり、悲しいことです。
自ら進んで取り組む姿勢、自主性を大切にする小学校受験の準備は、幼い子ども達の大きな成長のチャンスです。また、そうでなければなりません。

まどか先生メソッド ー その②「言葉の学習」

小学校受験には、「文字」は存在しない

基本的に、文字というものは、小学校入学後に、座学が始まり、初めて学習するもの、です。基本的に、と書いた訳は、現代では多くの子ども達は小学校入学前に文字に興味を持ち(持たされ?)、読んだり、書けたりする場合が多いから、です。しかし、あくまでもそれは家庭での「自学」によるもの。
就学前に臨む小学校受験とは、「文字や数字が暮らしの中にない時期」にあるテスト、であることを忘れてはいけません。
要するに、小学校受験のテストではごく一部の学校を除いては*注「文字や数字を用いて行われるものではない」のです。
しかし、これは大変なことですよ!考えてみてください。
小学校受験のテストは・・・
*先生が口頭で出題する問題を聞き
*その問題を1度だけ聞くことによってしっかりと理解し
*指示された方法で答えなければならない
ここで言う「指示された方法」とは、解答用紙に文字や数字ではなく、〇、△、×のような印を描くことであり、その印を記す筆記用具はクレヨンやクーピー、サインペン。ここでは「〇色の筆記用具で答えを描きましょう」と指示されることが多いのです。
集中し、しっかりと注意深く聞こう、聞かなければならない、という意識と姿勢が備わっていなければ、間違った色で間違った印をしてしまうことになります。
どんなに「答え」がわかる能力があったとしても、解答用紙に指示された通りに回答できなければ、その問題は間違い、ですからね。
もちろん、問題の中には、答えを描くのではなく、「自分の言葉で表現する」場合もありますが、言葉で表現する場合でも、正確な言葉を伝ってつたえなければなりません。

何よりも「言葉」を大切にする

小学校受験に必要な「力」はいろいろありますが、その中でも最重要なのが「言葉の理解」です。
「聞く」「話す」「考える」これらのすべてに、私達は「言葉」を使っています。人の話を聞き、理解し、自分の思いを相手に伝える…この作業は、老若男女、古今東西を問わず、人が生きていく基本です。これをスムーズにこなすためには「言葉の理解」は必須で、人とのコミュニケーションを円滑にするためには、一つでも多くの語彙と、豊かな表現力が必要となります。
そして、この「言語力」こそが、小学校受験時の最重要ポイント、となるのです。

幼児教室マナーズでは、年中児クラスの間はほとんど訓点的なペーパー学習をせず、子ども達はまどか先生が話すトピックスや提供する課題をしっかりと聞き、それに対して自分の思いや考えを、自分の言葉で表現する…というクラスを実践しています。
もし、子ども達が提供される話題や、質問を聞いて理解できない時には、何がわからないのか?を子ども達にたずね、出来る限り「〇〇がわからなかった」「△△ってどういう意味?」など、自分の言葉で伝えさせます。その上で、あらためてその子が理解できるように、いろいろな言葉で伝える…この繰り返しをします。こういうクラスが出来るのも、少人数制で、一人一人の子どもの性格を熟知し、その子に合った言葉かけができるから、です。

クラスでは、「聞く」「話す」が中心です

年中児クラスは45分間。「えっ、そんなに短いの?他の教室では90分ってことも多いのに・・・」と思われるかもしれませんが、「聞く」「話す」が中心の45分間は、子ども達の頭、耳、口は毎回フル回転。長時間だから安心、というのは、勝手な親の思い込みです。注意力、集中力が散漫になっている時には、一気にすべての効果は薄れます。

年長児クラスになると、学習の中心はペーパーをつかった学習へと移行しますが、それでも、「アナウンサーごっこ」と呼ばれる子ども達への質疑応答の時間や、年中児クラス同様、その時勢や季節に合った話題提供の時間は残し、その時間では子ども達は「聞いて」「理解して」「自分の思いを表現する」という時間はペーパー学習同様に大切にしています。 年中児、年長児のクラスの詳細は、こちらのページで。

正確で、美しい母国語「日本語」を教える

幼児期は、まだまだ発音の面で問題を抱えている場合が多く、「ラ行が言えない」「カ行がタ行になる」など、ご両親が心配をされているご家庭も少なくありませんが、大抵の子ども達は、舌の動きや顔の筋肉の発達により、正確に発音できるようになります。ですから、正確に発音できないことを不安に思う必要はありません。
ただ、注意をすべきことは、我が子が「発音を間違って覚えていないか?」ということを、聞き分けるようにしてほしい、と考えています。
例えば、5歳児になった子が「食べる(たべる)」の音を、ずっと「ぱれる」と発音していた・・・4歳児が「幼稚園(音としては、よーちえん)」を「おーちえん」だと思って、そのように発音していた、等々。一度、口、舌、頭に記憶されたものを修正するのは、子どもにとっては大変な苦労になってしまいます。これでは、子どもが気の毒です。
子ども達は、最も身近な両親が話す言葉を聞き、それを真似ることによって日本語学習をしていきます。
グローバルな時代になり、外国語教育に力点が置かれる教育界の昨今ですが、あくまでも「正しい母国語が話せ、しっかりとしたアイデンティティが確立されていること」が大前提。だからこそ、誇れる国際人と言えるのです。「親は子の鑑」であることを忘れず、日頃から「正確な、美しい日本語」を話す暮らしを心がけることは重要です。それが、小学校受験の中で、年々重要視されていく「言語の分野、言語力を問う問題」に対応する秘訣です。

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